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経営者のための目標設定



人はよく1年の始まりに計画や目標を立てます。しかし数か月後や年末に振り返ってみると、結局何も出来ていなかったりそもそも計画自体を忘れていたりということがあります。
経営も同じです。「あれをやった方が良い」「これをやるべきだ」と頭の中には考えがあるのですが、実施されずに数か月・数年経ってしまうことがあります。やる気が無かったのかというとそうではなく、やる気はあるのですが『実施出来ない』のです。

目次
1.日常業務という名の「竜巻」
2.経営改善は継続が要
3.目標の立て方
4.行動目標の利点
5.行動目標の弊社例
6.最後に

1.日常業務という名の「竜巻」

冒頭述べたことは個人事業主の方や従業員2~3人の会社、社長ご自身が実務を行っている中小企業で顕著に現れます。

恐らく経営者ご自身から見ると空いている時間はあり、自分が時間を有効に使えていないことが原因のように思われるでしょう。しかしその時間の自分を観察すると体は動けていなくても頭の中は「目の前のやらなければならない事」で占められていることが分かります。それらが常に頭と心を圧迫しています。
組織や個人のこうした問題を取り扱った書籍『実行する技術 4DX』(著:竹村富士徳、監修:フランクリン・コヴィー・ジャパン)では、こうした日常業務による忙しさを『竜巻』と称しています。

目標画像1

経営者の日常は、毎日が竜巻です。今すぐ処理しなければならないことの竜巻の中で、緊急性の低い「将来のためにやるべきこと」は頭の奥深くに眠ってしまい、あるいは時々思い浮かぶものの行動には至らず、結果として日常業務以外のことは実施されなくなってしまいます。

2.経営改善は継続が要

「将来のためにやるべきこと」をやらなくても会社は存続します。日々の受注や販売があることで利益が生まれ、給料や報酬の支払いが可能です。
しかしこれは恵まれた経営環境にいる時に限ります。環境が変わり競合が生まれ、それまでの顧客や仕事を奪われる事態になれば、会社の存続は危うくなります。そうなってからでは出来ることは限られてしまうため、そうなる前の経営改善が必要です。

経営改善は継続やPDCAサイクルを回すことで効果が高まっていきます。散発的に行ってもあまり効果は出ません。
例えば製造現場の5S活動を考えても、ある時1度行いそれっきりでは本来狙っている『作業者の自律性』を養う効果は非常に薄くなります。販売促進のためにメールやDMを送っても、1回限りで終わってしまっては「何が悪かったのか?」も検討しようがありません。
継続することで新たな試みや工夫が生まれて効果が高まっていきます。

そうした「継続」が重要だと分かっても、「竜巻」の中で実施するのは容易ではありません。
そこで目標の出番になりますが、ただ目標を立てただけで上手くいくわけではありません。重要なのは「立て方」です

3.目標の立て方

経営者に限らず目標に苦手意識を持つ人は多くいます。理由は目標に対してノルマのように感じたり、過去に目標を立てて上手くいかなかったりと様々かと思います。

そうした方に目標を立ててもらうと
「売上〇〇%向上」
「品質不良△△%減」
のように『結果に対する目標(結果目標)』だけを挙げがちです。

P.F.ドラッカーは『マネジメント』の中で目標について以下のように述べています。

目標は、特定の標的(ターゲット)と特定の仕事の割当にまで具体化できるものにせねばならない。 」[1]

目標は、それを達成するための行動を定めることが重要です。

目標には結果目標の他に、「〇月〇日までに△△を行う」あるいは「毎日〇〇を行う」といった『行動に対する目標(行動目標)』があります。目標設定のコツは結果目標を達成するための行動目標を設定し、行動目標を達成していくことです。

また行動目標は出来るだけ「毎日行う」計画とすることを勧めます。1度に行うことのボリュームが大きいと達成が困難になります。3か月後のような先々の行動目標は大雑把にし、直近の行動は「週に1度まとめて」ではなく細かく分割して出来るだけ「毎日」行うようにします。

4.行動目標の利点

目標を行動目標にすることの利点はいくつかあります。

■「達成行動の明確化」
 行動目標を立てることは、結果目標達成のために「何をすれば良いのか?」を考えることから始まります。この「行う事柄」に「達成までの期限」が合わさることで達成計画になります。これにより達成のための具体的な行動のボリュームが明確になり、その時の気分で行動を増やす/減らすということが無くなります。

■「日々の達成感」
行動目標を立て、毎日の目標を達成していくことで達成感を得られます。この達成感が翌日の目標達成へのモチベーションにつながります。

■「心理的負荷の軽減」
3つ目は筆者の個人的な実感ですが、心理的な負荷が軽減されます。
先々の目標や困難な目標の存在は私達に心理的な負荷を与えます。その負荷をモチベーションとする人もいますが、負荷を避けようとする人もいます。
『結果目標』だけを掲げれば、常に困難な目標を意識しなければならず、心理的な負荷を受け続けます。
しかしこれを毎日の行動目標に分割することで、大きな目標には目を向けず、目の前の小さな目標だけを見ることになります。この小さな目標を達成し続けることで、振り返ると大きな目標を達成している、という状態を作り出します。

上記の3つは全て「継続性の向上」につながっています。自分で決めたことが継続する人と継続しない人の違いは意志の強さなどが挙げられますが、こういったところも影響しています。

5.行動目標の弊社例

行動目標についてもう少し具体的に述べると、目標に慣れていない経営者が始める場合「毎日30分~1時間程度の実施」で達成できる目標が良いと考えています。目標設定の書籍には「高い目標」を推奨しているものがありますが、日常業務をこなしながら確実に実施していくことを考えるとこの程度です。

参考用の実例として、弊社で行っている目標設定を紹介します。弊社の場合、

① 3か月先の目標(なりたい姿)を書く
  ↓
② 1月先、2月先何が終わっていなければならないかを書く
  ↓
③ ②で書いた1月先の姿のために、今月やることを週に分けて書く
  ↓
④ ③で書いた今週やることから、「今日何をするか」を毎朝決める

の形で行っています。③まで出来ていると毎朝「その日の行動目標」を決めるのは5分もかかりません。

①~③の目標は整形したフォーマットで記入しますが「その日の行動目標」は大きめの付箋に記載しています。
1日に設定する行動目標の数は最大で3つです。終わったら打消し線を引きます。
予定通りに進まないことがあれば、項目を細分化し(例えば「〇〇の書類を仕上げる」から「〇〇の書類の表紙と1ページ目まで終わらせる」)少量で良いので進めていきます。
全て終わればこの付箋は捨てて、翌朝また新しい付箋にその日の目標を書きます。

目標設定、行動目標の実例

6.最後に

ここまで目標設定について記載してきました。
ここで紹介した目標の工夫は主に「継続」を可能として目標達成につなげるためのものです。継続されることで目標設定→達成計画立案→実施→修正のサイクルを回すことが出来るようになっていきます。また経営計画を立てていない企業においては、これが経営計画になります。

誰にも管理されない経営者にとって、自分自身で目標を達成していく習慣(あるいはスキル)を身に付けることによって、必要な物事や情報を先取りし効率を高めていくことが可能です。


脚注1.P.F.ドラッカー『マネジメント』 8.目標の威力と狙いから

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