論文審査とは?
中小企業診断士の理論要件の取得方法には、理論研修の受講以外に論文審査(文章記述)の方法があります。
論文審査は「学術的な論文が求められる」「調査・執筆に時間がかかる」と思われがちですが、実践クオリティシステムズの論文審査は、あなたの職場や普段接する企業から見える、企業経営に関するあなたの考え方や経験を問うものです。
*令和5年度から論文審査の必要文字量が大幅に増加しています。課題はこれまで通り中小企業白書から1題、年度テーマから1題の計2題となりますが、各課題につき3200~4000字で論述・解答してメールにて提出して頂きます。
以下のような方にお勧めです。
✔研修に参加する時間が取れない。
15日間の中で学習し課題を解答すれば良いため、決まった時間を拘束されることがありません。何時でも好きな時に、まとまった時間が取れなくても受講可能です。
✔議論が苦手・自分のペースで考えたい。
理論研修と異なり1人で解答を作成するため、課題に対してゆっくりと考える事が出来ます。
✔これまでの経験の棚卸がしたい
課題にはご自身の支援経験から考えて頂くものもあります。日々が忙しく振り返りをする機会が中々無いという方は一つの機会としてご活用ください(支援経験が少なくても記載できる課題もあります)。
今年度のテーマ
今年度の課題テーマは以下となっています。
部 | テーマ | 内容 |
---|---|---|
1 (必修) | 中小企業を 取り巻く経営環境 | 企業経営において、長期に経営を安定させるためには経済全体や国の方針といった大きな流れ知っておく必要があります。この科目では中小企業白書を紐解き、中小企業を取り巻く経営環境と中小企業を支援する政策を学びます。 |
2 (選択) | 本業の再興 | 新型コロナウイルス感染症の世界的流行から脱し、企業売上高等の統計データは回復を示しています。しかし中小企業1社1社を見ると既存事業(本業)の売上高が7割~8割程度しか回復しない企業もあります。そうした企業においては新事業によって売上・利益を高める道もありますが、『本業』を再度見直し社会の変化に適応した形にすることで発展していく道もあります。 この科目では改めて本業を見直し長期的な発展の道に乗せることを考えます。 |
『異領域』を視る | 経営において新たな分野を知っていくことは企業や人員の知識・経験の幅を広げ、新事業の開拓みならず既存領域の改善・改革につながる可能性を持っています。私達支援者においても診断企業とは異なる分野(異領域)の知識を持ち、それを応用して改善提案ができることは強みの一つになります。この科目ではそうした「異領域」の知識を応用することを考えます。 |
受講にあたって
・受講に際してWebサイト・PDFファイル閲覧及びメール送受信環境が必要です。
・提出して頂いた課題は、弊社が委託している中小企業診断士によって審査されます。
審査は「課題に対する内容の適切性」「論理性及び表現力」から評価を行い、合計100点を
満点として、60点以上を合格とします。(受講者合格率およそ97%)
・もし提出された課題に問題があり審査で失格となった場合、別月に振替し再提出が可能です。
教材・課題のサンプル
以下から今年度の教材・課題の一部をサンプルとしてご確認いただくことが出来ます。
論文審査の受講方法や雰囲気を知りたいという方は、こちらからご確認下さい。
論文審査の流れ
論文審査お申込みフォームより、お申込み下さい。お申込み受理後、受講に関するご案内をメールにてお送りいたします。
受講期間内(受講月の1日~15日)に、インターネット上の専用サイトで研修プログラムを受講します。
受講期間内(受講月の1日~15日)で研修テーマに関連する課題2題に取り組み、解答をメールで送信します。
課題提出の結果、合格と認められた受講者に対して合格証書を発行します。
受講者の声
今までは通常の更新研修を受けてきましたが、今回初めて論文審査を試してみました。自分のペースでじっくり考え、まとめることができ、とてもよかったと感じました。画面もシンプルでわかりやすく、テロップが学習を促してくれました。
海外駐在のままで今年の免許失効を目前に控える中、御社のWEB研修制度に出会い本当にありがたく思っております。
なかなか筆が進まず困りましたが、主体的に考えることができるので、座学の更新研修より自分の勉強になった気がします。
近隣での理論政策研修の機会が少なく、インターネットによる論文審査は大変、助かります。
中小企業白書や企業へのコンサルティング事例等をもとにアウトプットを作成することは、自身の思考の整理にもつながり、有意義な取り組みでした。特に、普段、コンサルティングに取り組むことが少ないことため、企業への提案事例を考える課題は中小企業診断士として貴重な機会となりました。
空き時間を使ってできるので、とても有効な受講形態と実感しています。ありがとうございました。
貴重なご意見をくださりました皆様、本当にありがとうございました!