実務従事記録

概要

  【日程】      2015年7月3~7月12日(全6回、金土日)

  【診断企業業種】  製造業(プラスチック射出成型及び同金型作成)

  【診断テーマ】   1.事業承継へのアドバイス
            2.事業承継の課題・方法の学習

  【診断の進め方】  チーム制(全参加者で1チーム)

  【指導者】     左近 祥夫

診断の流れ

内容 宿題
 【第1日目】
[オリエンテーション]
受講者自己紹介。指導者より企業概要及び現状についての説明・質疑。
なし
 【第2日目】
[企業見学&社長ヒアリング]
診断先企業を見学。工場見学後、社長へのヒアリング。

なし
 【第3日目】
[ミーティング]
ヒアリング内容等企業情報のまとめ・討議。報告書のイメージ作成と討議の結果勉強会が必要と判断し、勉強会の日程調整。報告書の内容を検討し、事業承継と経営戦略に分けて分担。
事業承継に関する調査
報告書のたたき台作成
 【第4日目】
[ミーティング]
経営及び事業承継に関する勉強会の内容すり合わせ・プログラム作成。同時に報告書のたたき台を基に報告内容の再検討・修正。
なし
 【第5日目】
[勉強会&ミーティング]
社長・従業員(一部)を交えて経営・事業承継に関する勉強会。勉強会後、報告会の役割分担等決定。
なし
 【第6日目】
[報告会]
社長・従業員に対する報告会。

提案・報告書

テーマ・・・日程内で経営及び事業承継に関する勉強会を行っていたことから、報告内容は経営
      戦略+勉強会資料とした。

      診断報告としては現在出来ていること(従業員への教育や高品質への意欲)とこれか
      ら行うべきこと(営業力の強化、経営方針の明確化)に分けて報告を行った。また設
      備投資が行われていたがすべて自己資金で行われていたため、補助金の活用による財
      務基盤の強化や工場移転へのアドバイスを行った。

      提案としては①現在社長の胸の内にある経営理念・方針の共有化
            ②営業力強化の具体的方法
      についての提案を行った。

指導者感想

ご希望のテーマは事業承継(+経営戦略)である。現社長が管理者2人に事業を譲り渡したいという。そもそも事業承継は個人的なことである。外部の者による「診断」はなじまないのではないか・・・?

迷った。ふっと思った。企業診断の日程のなかで社長および継承者にたいし「雑談的な勉強会」をしよう、と。中小企業診断者に「診断から外れる。コンサルになる。しかし『雑談的な勉強会』が適切だと思う。どうだろうか?」と諮った。さいわい、同意をいただいた。
ここで「雑談的な」の意味は次の理由である。この勉強会によって決定的な状況になること(例えば、承継者が「経営者がそんな厳しいのであれば止めたい」と言いだす)ことは避けたいと思った。といって表面的なゴマカシはできない。現実を語りながらも軽い雰囲気を持たせたい、と。

中小企業診断士に役割を割り振って準備をお願いした。勉強会のなかで中小企業診断士が話した内容は思った以上に素直に社長および継承者2人に受け入れられた。私、内心、ほっとした。社長および承継者には「雑談」のなかで事業承継に関する課題を計画的に進めるという発言をいただいた。

最終日、経営戦略の報告をした。それに対しても社長を含め管理者はしっかりと受け止めてくださった。達成感が残った。


診断先企業社長を始め従業員の皆様、受講者の皆様、ありがとうございました。