実務従事記録

概要

  【日程】      2015年9月19~9月28日(全6回、金土日)

  【診断企業業種】  製造業(メッキ加工)

  【診断テーマ】   1.多種類少量受注の効率的営業体制
            2.営業部員の活性化

  【診断の進め方】  チーム制(全参加者で1チーム)

  【指導者】     左近 祥夫、大塚 潤一(補佐)

診断の流れ

内容 宿題
 【第1日目】
[オリエンテーション&企業訪問]
午前:受講者自己紹介。指導者より企業概要及び
   現状についての説明・質疑。
午後:工場見学、その後社長及び営業員(2名)を
   交えて現状や課題についてヒアリング。
ヒアリング内容まとめ
 【第2日目】
[ミーティング]
ヒアリング内容等企業情報のまとめ。その後当社の課題を討議・整理し、提案に関する方向性決め。

なし
 【第3日目】
[ミーティング]
報告書の全体→詳細イメージ作成。企業の課題の内、提案する部分を絞り込み具体的提案内容を検討。提案書作成部分の振り分け。
提案書たたき台(分担箇所)
 【第4日目】
[ミーティング]
各自作成した提案書たたき台を基に、提案内容の掘り下げ/膨らませ。主に営業員の育成プランニングについて討議・盛り込む内容の決定。
提案書(修正版)
 【第5日目】
[ミーティング]
提案書の全体調整と内容の最終討議・決定。
提案書(最終)
 【第6日目】
[ミーティング&提案発表会]
最終確認として提案書の読み合わせ。その後社長・営業部リーダーに対する提案発表会。

報告・提案

テーマ・・・最初に当社営業の課題を活動・部員・部門の3つに分けて提示。提案は主に営業人員の
      教育・活性化に焦点を絞った。

      営業部全体の大きな方向として「既存取引先の整理・集中・重点化」を提案。
      課題に対する具体案としては、営業員の活動指針を策定するために「営業部員による
      中期計画作成(現在は社長が作成)、それに伴う行動計画の作成」、営業力及びモチ
      ベーション向上を目的として「教育研修の実施」「新規開拓営業のプロジェクト化」
      を提案した。
      
      提案に対して社長・営業部リーダーからは「現在ちょうど提案内容を実施出来るよう
      な体制が整ってきた。実は自分たちでも同様の活動が必要と考え動き出そうとして
      いたが、このタイミングで外部の専門家から提案されることで、自分たちの方向性が
      正しいと分かって良かった」との意見を頂いた。

受講者感想

<松戸市 N様>
 私は企業内診断士として長年、「財務分析」と「事業展開」をメインに携わってきた。今回、実践クオリティシステムズの実務補修に参加させて頂き、実践能力のスキルアップを図らせて頂いた。今回のグループによる診断実習によって中小企業者の直面している問題の難しさや緊急性は今まで行ってきた机上の診断に比べ、比較にならないくらいの体験をすることができた。

[企業診断の準備]
今回の診断企業はメッキのメーカーである。会社からの診断希望は「効率的営業を展開するための体制や方法」についてであった。企業の内容については指導者からメールで配信され、社長、営業担当部署へのヒヤリングでの主な質問事項の提示もあった。また、参考文献、資料等のメールを頂けた。事前に対象企業の内容の把握や技術や自分自身の知識の補充を行った。

[診断について]
企業を訪問しての社長、営業担当部署のヒヤリングと工場見学は一日のみであったが、ヒヤリングについては事前の質問事項依頼により、具体的かつ丁寧に応答頂けた。業歴、技術とも相応な企業であったし、社長の積極性はかなりのものと感じられたが、過去の営業スタイルからの変革期に来ており、対応にご苦労されている感が滲み出ていた。その後の営業部署との質疑応答では社長が同席していた為、やや本音が出にくかったかとの感じがあったが、診断のポイントはヒヤリングのなかでかなり明確となり、その後の討議ではかなりの問題点と対策が指摘、検討された。また、工場見学については、短時間ではあったが中々機会の少ない私にとっては貴重な体験となった。

[報告会と感想]
最終日の報告会では社長から「短い診断で自分の思っていた以上の診断結果を頂けた。」との感謝の言葉を頂きとても充実感を得られる実習であった。今回の実習を通じてグループの方々の実力の高さを垣間見るとともに、先輩方のアドバイスがとても貴重な体験となったことは、何事にも代えがたい収穫であった。


<さいたま市 O様>

(1) テーマの概要
老舗会社の営業への新提案というテーマは、物足りない感があった。しかし実際は時間的制約があり、適切なテーマ設定だったと分かった。対象会社の概要レポートが事前提供され、特にBtoBのめっき受託加工、多種で高い技術、盛衰の歩みは、知見が無い業界を診る大きな助けとなった。未知の業界が経験できることも、実務補習の特典であろう。

(2) グループ討議を通した解決策
事前学習により、診断前段階の企業理解に徒に時間を費やすムダを避けられた。それでグループ全員の知恵を集める課題解決討議により多くの時間を割けたことが良かった。役割の各人分担制は、一見効率的に見える。しかし、自分の盲点を多角的に補い診断の質を高めるために十分なグループ討議が必須と、改めて認識した。

(3)報告を終えた感想
正に、実際の実務に役立つ実務補習だった。それを可能にした最大の特長は、入念に絞り込んだテーマと対象会社に係る十分な情報だと思う。自分の力の質が一段アップした実感を得た。何より報告当日に、企業さんに「的を射た提案」と高く評価され感謝された満足感は、素晴らしい。もう一度、いや何度でも味わいたいものだ。


診断先企業社長を始め従業員の皆様、受講者の皆様、ありがとうございました。