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作業と仕事

ある製造企業のコンサルティングの中で、クレームとなった不適合の原因分析の話し合いを行っていました。

通りがかった経験豊富な製造部長がこちらの話を聞いていて「確認していないだろう。ダメだよ、確認しなきゃ」と言いました。

その時、少し違和感を覚えました。なぜなら私は「確認しなくて良い方法」を考えていたからです。人はその時の仕事量や体調、人間関係の不和など様々な原因によって「普段できている確認」に失敗します。そのため毎回確認をしなくても上手く行く方法を考えるべきと思っていました。

その後は製造部長も参加して話し合いました。その中で、先ほどの意見に腑に落ちるものがありました。製造部長は単に確認について言っていたのではなく、『作業』としてやっていることを『仕事』としてやらなければダメだと言っていたのです。

作業と仕事の違いは人それぞれ考えがあると思いますが、私は『目的が意識されているか』の違いと考えています。仕事には目的があります。ミッションが明確になっている企業ではそのミッションが目的であり、そうでない企業でも仕事の完遂によって得られる『利益』や『顧客満足』、その先の『将来の受注』などが仕事の目的になります。
「これをミスなく顧客に届けることで、次の受注につながる」と思えば、人は自然と確認をします。逆に目的が意識されていないとただただ『目の前のことをこなす』だけになります。
人が育たないことやコミュニケーションの不足を課題とする中小企業がありますが、詳しく見ていると現場での業務が『作業』になっていることが見て取れます。こうなると日々の業務は「言われたことだけをやる」という動き方になり、情報伝達は雑になり、人は育ちません。

目的が意識された「自分の仕事」として業務を行うことが、人の成長の第一歩かと思います。関わる企業に対しそういった意識を根付かせられるようになることが、今後のコンサルタントとしての課題と考えています。

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