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目標の設定

例えば実務補習のような形で、企業に課題解決提案を行うとします。
これまでの自分の業務経験や勉強した知識を盛り込み、論理的にも筋が通り納得のいく提案書が出来ました。提案会では経営者もうなずき、実施したいと言ってくれました。しかし数か月後に企業を訪問すると、何も実施されていませんでした。

こうしたことは、割とあります。提案を本当に実施するかどうかは経営者次第です。
ですが実施されない場合、提案が相手の心に届いていなかった、あるいは経営者にそもそもやる気が無かったのかと言うと、そういったことばかりでもありません。やった方が良いと分かっていて、やる気はあったが『実施出来ない』ということがあります。

原因は日常業務の忙しさです。
組織や個人のこうした問題を取り扱った書籍『実行する技術 4DX』(著:竹村富士徳、監修:フランクリン・コヴィー・ジャパン)では、これを『竜巻』と称しています。
中小企業経営者の日常は、毎日が竜巻です。今すぐ処理しなければならないことの竜巻の中で、緊急性の低い「やるべきこと」は頭の奥深くに眠ってしまい、結果として日常業務以外のことは実施されなくなってしまいます。

逆に言えば経営者には私たちの提案以前に、「やるべきこと」が頭の中にある場合が多いです。支援者は経営者の頭の中にある考えを引き出すことで、経営者の意識を将来に向ける支援が可能です。

実際それらを実施するには『目標の設定』が役立ちます。
大企業に所属している方からすれば意外かもしれませんが、中小企業では目標は設定されない傾向にあります。企業としても、経営者自身でも目標設定を行っておらず、特に小規模企業の経営者は目標に対して苦手意識をもっている印象があります。

詳細は弊社の研修『特別テーマ スポーツから学ぶ奇跡を呼び込む目標設定手法』で紹介していますが、目標は「立て方」が重要です。

目標に慣れていない経営者に目標を立ててもらうと、「売上〇〇円」のように『結果に対する目標(結果目標)』だけが挙げられがちです。『結果目標』だけでは達成のための道筋が明確でないため挫折のリスクが高くなります。そして挫折時には自信を無くしてしまったり目標に対して苦手意識を持ってしまったりと、マイナスの効果が出てしまいます。この辺りが中小企業で目標が取り入れられない原因の一つかと思います。

目標には結果目標だけではなく、結果目標を達成するために「〇月〇日までに△△を行う」といった『行動に対する目標(行動目標)』があります。行動目標を立てることで結果目標達成のための日々の行動を明確にし、その実施を毎日継続することが重要です。
また同時に設定する目標の数は最大で3つです。これは同時期に設定する結果目標にしても1日の行動目標にしても同じで、3つまでが妥当です。

これらを踏まえて目標設定を行うことで「やるべきこと」が実施できるようになっていきます。
目標設定や取り組み方は、日々の業務や診断士試験において目標と向かい合ってきた診断士の経験が生きる分野と思います。

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